医療的ケアについて

本校の医療的ケアは?

○秋田県教育委員会の事業で、「医療的ケア支援事業実施要綱」に基づき、実施しています。
○保護者と連携・協力し、所定の手続きをふまえ、主治医の適切な指示の下に看護師によって医療的ケア
  医療的ケアの実施により、一層安全な学習環境を整備し、より快適に、より満足感のある生活ができるよ
  う、さらなる向上を目指しています。
○平成20年度は、14名の対象児童生徒(小学部8名・中学部3名・高等部3名)のケアを、5人の看護師で
  行っています。

本校で実施されているケアの主な内容は?

・経管注入(栄養・水分・薬液)
・吸入
・吸引(鼻腔・口腔・気管内)
・座薬の挿入
・酸素投与
・気管切開部、胃ろう部の管理(人工鼻の交換・ガーゼ交換)

※今年度の実施回数の割合は、経管栄養が全体の14.5%、吸引が全体の82.2%となっています。
  (10月末現在)

主治医巡回指導

○主治医が来校し、「個別のケアマニュアル」やケアの場面を見て、看護師に具体的なアドバイスを行います。
○平成20年度の14名の対象児童生徒の主治医は7名。年10回の巡回指導を計画、実施中です。

〜主治医巡回指導から〜

「先生、ようこそ学校へ。今日は、私の学校での様子を見てくださいね。」
先生にお伝えしたいことがたくさんありそうです。
〜主治医巡回指導から〜

給食の様子(食事中の吸引と合わせて)を見ていただきました。学校生活全般における健康管理上の配慮点などの質問にも、答えていただいています。
 「薬の次は、栄養を入れるね。足がよく動いて、元気ね。」
 ケアを行う前や実施中の状態観察も安全・安心なケアを行う上での第一歩です。
  「いただきます!」
 さあ、お昼の時間です。
 お昼は対象児全員のケアを行う時間です。 5人の看護師が食堂とケアルームTに分
 かれてケアを行 います。ケアを受けるとき  は、担任の先生がそばで見守ります。

○職員研修会

  秋田県では、看護師のみが医療的ケアを行っています。
看護師がケアを行う際にどんなことに留意し、手技をどんな手順で進めているのかそばで見守る教員が知識や
理解を深めることは、ケアを受ける児童生徒への確かな言葉かけやヒヤリハット防止へつながります。
 看護師と教員との協働連携による医療的ケアを目指し、本校では校内の全職員が医療的ケアに対する基本
的な知識や理解を深め、共通理解のもと、安全に日々のケアができるように研修を行っています。

○緊急時対応訓練

  救急車を依頼し、病院に搬送しなければならない場合を想定し、適切な対応ができるように放課後、全職員で
訓練を重ねています。今年度は、スクールバス内や校外学習先での発生を新たに想定し、年間6回計画、実施
しています。秋田消防署新屋分署の救急隊の方に来校していただき、毎回、想定に合わせた対象児への応急
処置や119番通報、救急車の誘導、連絡体制等についてアドバイスをいただいています。